屋島は一番と言ってもいいくらいお気に入りの場所です。
いつもは屋島の南嶺にある獅子の霊巌付近に遊びに行くのですが、暑さも控え目になってきた今日は少しだけ足を延ばして、行ってみたかった北嶺の遊鶴亭という展望台へ行ってみました。
行く前に調べてみても「駐車場から山道を歩いて30分くらい。往復で一時間以上はかかる」というくらいしか情報がなく、駐車場からどっちの方向に歩くのかすら現地で確認する感じになりました。
屋島の駐車場に車を停めて地図を見たのが15時10分。
どうやらいつも歩いている屋島寺方面とは逆方向らしい。
僕「ピッピってなんだろう?」
妻「うどんのことらしいよ」
そんな会話を帰宅後にこの写真を見ながらしました。
駐車場をいつもとは逆方向、始めて行く方は、なんとなく人の流れがあるのとは逆方向に進む感じになります。車が入ってきたゲート方向です。
ゲートの横を通って駐車場を縦断すると遊歩道の入口が見えてきます。(この写真は帰りに撮りました)
ここを右側に曲がって歩いて行くことになります。
この日の気温は最高が29度でちょうどいい感じでしたが、30度を超えてくると汗だくになりそうですので、それなりの準備が必要かもしれません。
また、遊歩道になっているとはいえ山道は山道ですので、靴もそれなりの靴にした方がいいでしょう。子供の頃から何度となく聞いてきた「履き慣れたスニーカー」ですね。
他にも注意があるとすればイノシシの出没です。
こんな感じで張り紙もしてありますし、妻の職場の人からも「イノシシが出るから気を付けて」と言われるほどでした。
実際に今年は高松市でイノシシの目撃が急増していて通報件数が3倍の120件にもなっているそうです。
そんなイノシシに少しだけ警戒しながら2分も歩かないうちにちょっとした展望エリアに。
この先にもたくさんの展望エリアが登場し、その都度足を止めていたらかなりの時間がかかってしまいました。
遊鶴亭までは基本的には一本道なのですが、途中途中分かれ道のようになっていて悩む箇所もあります。
最初の分かれ道はこちら。左の道を進むのが正しいのですが、道が道標と同じ方向で登るか下るかの違いしかないので少し悩みます。
せっかくなので右の道は何なのかを確かめてみると・・・
こんな感じでここもまた展望台になっていました。
屋島の東側、庵治地域を一望できる素晴らしい眺望でした。
庵治竜王山が綺麗に見えます。
まだまだ序盤なのに写真スポットが多くて大変です。
道に迷わないように気を付けながら進みます。
そして登場する何も道標がない分かれ道。
この石標には「北嶺」とだけ書かれていました。
何も疑問に思わずに左の遊歩道を進む妻。
信じてついて行きます。
また、登れそうな脇道。
遊鶴亭に到着するまで何個もこのような箇所が登場しますが、結果から言うとこの整備された遊歩道をひたすら歩けば問題ありません。
最後は少しだけ石階段のような感じになりますが、途中でいわゆる獣道や舗装されていない山道を歩くようなことはありませんでした。
※遊鶴亭よりもさらに北側を目指す方は舗装されていない道もあるようなのでご注意ください。
道は舗装されていますが、道幅は車が一台通れるかなというくらいの幅で、両サイドは落ちたら命の危険がありそうな急こう配です。
やんちゃして暴れたりふざけたりするとちょっと危ないと思いますので、お子様連れの場合は充分な注意が必要かなと思います。
ところどころに設置されたこんな標に癒されつつ、何個目かの展望台です。
この展望台は比較的新しい感じの造りでした。
ベンチが設置されていて少し休憩ができますが、陽射しが直で当たるので暑かったです。
ここからは西側、高松市市街やシンボルタワーが見え、遠くには瀬戸大橋もかすかに見えます。
夕方の時間も綺麗そうな場所だったので帰り道でもパシャリ。
いつもはこの左上の望海荘という宿泊施設の付近から夕景を楽しんでいますが、少し角度が変わるだけでも見える景色が違って楽しめます。
時系列が飛んでしまったので戻りましょう。
Googleマップで見ると駐車場と遊鶴亭の間にはトイレがあり、だいたいその辺りで半分だというのはわかっていました。
そんな場所に到着です。
とても綺麗でした。
綺麗でしたが…
妻「蚊がたくさんいて…」
虫除けスプレーはしていましたが、怖いのでトイレは諦めて先に進むことに。こういうこともあるので駐車場付近のトイレに行っておく方がいいかもしれません。
ここから先は右回りでも左回りでもいいみたいですが(何なら中央にも細い道が?)、展望台が2個ある左の道を選びます。
右側の展望台はトイレの直ぐ近くにあるので、気になる方はそこを見てから左に行くこともできます。僕もそうしました。
そして残り半分の道をひたすら(と言うほどの距離でもないですが)歩きます。
地図にあった一つ目の展望台。これらの展望台は魚見台というそうです。
280メートルもの高台から魚影が見えるのですね。そしてそれはどうやって漁師に伝えていたのでしょう?今ならスマホで楽々ですが、いつの時代の頃のお話なのか気になりました。
無線のようなものがあった時代なのか、目立つ旗のようなものを振って知らせていたのか。
ガイドしてくれる方がいるとこういう疑問が解消されるのでいいかもしれませんね。
徐々に遊鶴亭が近づいてくるので嬉しい反面、あたりまえですが駐車場まで(帰り)の距離が伸びるので複雑な気持ちに。
途中途中に展望台があるので飽きはしません。見える方角は一緒ですが、景色の角度が少しずつ変わりますので、お気に入りの角度を見つけてみてください。
ここの看板には瀬戸内海の成り立ちが書かれていました。
残りの400メートルを頑張って歩くと、右回りルートとの合流地点に到着。
ここまで来たらもう目と鼻の先です。
間違ってここを右に入って戻らないように注意してください。
こんな感じで遊歩道が続いている方に歩き、
石階段を降りていくと…
こんな感じで終着点の遊鶴亭が現れます。
「○○亭」という名前だけ聞くと旅館や茶屋のような建物を想像してしまうかもしれませんが、あくまでも展望台です。
僕はなんとなくキノコっぽいと感じました。
キノコ台よりも遊鶴亭の方が遥かにセンスがありますね。
その絶景は是非、ご自身の目で確かめて欲しいと思いますが、写真を何枚か載せておきます。
遊鶴亭は北嶺の北端にあるので東側も西側もぐるりと180度見渡せます。
瀬戸内海の多島美も感じられますし、島間を航行する船舶と航跡もとても綺麗です。
写真の時間を見ると16時13分に到着しているので、駐車場を出てから約1時間はかかったようです。
遊鶴亭では景色を楽しんだり、写真を撮ったり、ぼーっとしたりで40分程いたようです。
道中では一人とすれ違い、一組後ろを歩いている方々が、遊鶴亭についてからその一組ともう一人が来ました。
帰り道でも一人すれ違いました。軽装の方が多く、日課の散歩ルートにしているのかなという印象もありました。
人が多過ぎるのも嫌ですが、誰もいなさ過ぎるのも怖いのでちょうどいい具合でした。
さて、疲れた身体を起こして帰り道です。
遊鶴亭の左の脇道を降りて行くと、洞窟や長崎ノ鼻という本当の屋島の北端に行くことができますが、今日はそこまでの予定は立てていなかったので、ここで引き返しました。
遊鶴亭から見下ろす県道(へ続く道)と長崎ノ鼻です。
ここから降りて行けるということは、南嶺の駐車場からだけではなく、北側の県道からも遊鶴亭には登ってこれるようなのですが、県道の入口付近には駐車場などの車を停める場所がないため、おすすめはできません。
自転車の方ならあるいは…という感じでしょうか。
※違法駐車は絶対ダメです!
行きも帰りも特に変化はありません。また右回りと左回りを選びますが、近道もありません。
はい…。帰りも頑張って歩きます。
帰りは夕刻になったので行きと同じになってしまいましたが、夕陽が綺麗そうな西側を選んで歩きます。
いくつかの展望台に寄りつつ、駐車場に到着です。
この写真の時間が17時47分。やっぱり一時間くらいかかっていますね。
行きも帰りも「1時間はかからないけど30分じゃ難しい」くらいの時間をみておくと良さそうです。
遊鶴亭に滞在する時間も入れると2時間半~3時間くらいはかかるでしょうか。
もちろん写真を撮ったりゆったりした感じでしたので、ただ行って直ぐに戻ってくるだけならもっと早いとは思います。
少しだけ携帯の電波が心配でしたが、やや弱いものの完全に圏外ということはなかったです。
イノシシとも遭遇せず、安全な道のりでしたが、虫が多いのが少し気になりました。季節によっては毛虫などもいるかもしれません。背の高い方は蜘蛛の巣も多かったので注意が必要です。
休憩できる箇所も多いので、おやつと飲み物を持ってのんびりと楽しむのがおすすめです。
ちょっとしたハイキングと瀬戸内海の絶景を是非、お楽しみください。
写真と文章担当。しゃべり好きな人見知り。
基本的には出不精。
妻のRumyに連れられ香川県に。