自然と共生するというコンセプトのカフェ「時の納屋」で時の流れに思いを馳せる

香川県さぬき市小田

2024年6月30日にオープンした さぬき市の『時の納屋』というカフェに行った記録です。

訪れたのは2024年7月29日の月曜日。OPEN前からかなり話題だったので少し間を空けてから平日に行きました。

もともとは何があった場所なのか調べてみたところ、大串温泉という温泉施設があったとのこと。とても眺望が良かったので時代が時代なら絶景温泉という触れ込みで人気が出ても良さそうですが、絶景ともあって立地が難しいとも思います。

カフェなら足があれば地元の人は足を運べますが、温泉・宿泊施設となると近場の人はあまり行かず、観光客だけがターゲットとなると経営は少し難しい印象を受けました。

そんな跡地にカフェを建てるのもなかなか勇気がいるなと思いますが、大串半島活性化プロジェクトの事業だそうです。地域活性化、再生は地方の共通課題ですね。

時の納屋はクラウドファンディングもおこなわれたそうですが、寄付金が目標の約7.4%にしか届かなかったそうです。それでよく計画が頓挫しなかったなと思ったところ、企業版ふるさと納税」と前澤友作さんからの寄付金などを含めて目標額に達したので開業できたとのことです。

場所にただ行くだけじゃなくて、その歴史や想い、成り立ちに思いを巡らせるのも楽しいかもしれません。

時の納屋はさぬき市の北端の大串半島にあります。海沿いの道を選ぶとこんな景色も見られます。

高松市の東端にある、ことでん志度線の原駅あたりからは車で20分程ですので、さぬき市に在住の方だけでなく、高松市に住んでいる方も行けない距離ではありません。

半島に入ってからは道が少ないのでそれほど迷わないと思いますが、この大きな分かれ道を左に進んだ後に少しだけ悩むかもしれません。

直ぐに さぬきワイナリーへ行く道が右側にあり、そのまた直ぐ先に行き止まりの小道がありますが両方とも無視して真っすぐ行きます。

カーブしながら登って行くと左側が少し開けた感じになったと思ったら右側に上る道がありますので、そこに入って行くのが正解です。

そこを通り過ぎてしまうと少し先までUターンが難しそうなので、そのままテアトロン(さぬき市野外音楽広場)まで行ってしまうのが良いかもしれません。

駐車場は二箇所あって、施設に近い方には「おもいやり駐車場」という車椅子の方や妊婦さんなど、坂道を歩くのが難しい方のための駐車スペースが2台分あります。

その付近にもスペースがあるようでしたが、恐らく従業員の方向けのスペースかと思われますので、一般の方は手前の駐車場に停めるのが良いでしょう。

駐車場が撮れていませんが、充分な台数が停められるなと感じましたのでよっぽど混むタイミングでなければ心配はなさそうです。

逆に駐車場に停められないくらい賑わいが出れば嬉しい悲鳴かなと思います。

駐車場からはこのような石畳のメインアプローチの坂を登って行きます。

数十メートル程ですがそれなりに坂になっているので足や膝などに不安がある方はお気を付けください。実際にすれ違った老齢の団体の方々はかなり気を付けながら下ってらっしゃいました。

この道は時の小径という名前がついているらしく、その左右には広い範囲で芝生や植物が植えられていました。おそらく主役は奥に見える建物だけという訳ではなく、これから成長をして行くこの植物を含めたこの空間と、それにかかる時間、訪れる人とその記憶などを包括したすべてがこの時の納屋のコンセプトにあたるのかなと感じました。

建物の真横?真正面?からの見た目はこんな感じで、この左側の扉から中に入れます。

この時の注意書きはこんな感じでした。いつかは電子マネーなどを使えるようになるかもしれませんし、営業時間の変更もあるかもしれないので気になる方は事前にチェックしましょう。

先払いということで席の案内は会計後になります。海の見える窓側の席が人気なのでトラブルが起こらないように順番にということなのかなと思います。

窓側の席に座れるかは混んでいるとタイミングと運次第なので、窓側の席じゃないと絶対にダメという気持ちで訪れると、場合によっては少し残念なことになるかもしれないので注意です。

運よく窓側の席に座れるとこんな感じです。他のお客様がいらっしゃるので画角が狭い写真で伝わり難いですが、開放感あふれる景色でした。

ただ海が見えるだけではなく、手前の芝生の緑と海の青、島の影と空の青のコントラストが美しい。

逆側はこんな感じです。こちらもこちらで全面ガラスなので明るいです。

そしてそのまま上を見上げますと…

こんな感じの変わった形の天井が見られます。建築が好きな方に語らせたら色々と興味深いお話が出てくるのかと思いますが、そんな知識は持ち合わせていないので建設を請け負った菅組さんの動画を紹介いたします。

同チャンネルにはこの動画の他にも【完成】時の納屋というタイトルの動画があって、桜の季節だったり、ドローンを使った撮影などとても美しい動画となっていますので是非ご覧ください。

座った席の関係と、外と店内の光量の差が激しくて構図的にも明るさ的にもあまり美味しそうに撮れなかったのが悔しいですが、スイーツプレートとアフォガード、みかんジュースを注文しました。

おにぎりランチは限定数が終わっていて、空腹ではなかったのでカレーは次の機会にしました。

スイーツプレートなど季節のものを使用したメニューは時期によって内容が異なるようなので、Instagramなどをチェックするといいかもしれません。

少し人が増えてきたので名残惜しさを抱えつつ店を出ます。

店の裏手側は展望台になっていて、窓から見えた景色を更に近くで見られます。向かいに見えるのが小豆島ですね。

この日は行きませんでしたか、写真にも写っているもう少し先のところおまで降りて行くことができるようです。

展望台もいいですが、やっぱりこの建物を含めた景観が素敵だなと感じました。

この日はこのあと津田の松原(琴林公園)まで足を延ばしたのですが、それはまた別の記事に書きたいと思います。

時の納屋に行った様子は瀬戸内ノートにも動画がアップロードされていますので、是非ご覧いただければと思います。